豆手鏡修理依頼品です。
極小の手鏡です。
裏の銀面が腐食しています
鏡に隙間は、殆ど有りません
凹んだ枠の中に入っていますので
鏡の取り外しが難しい
このタイプは、何度か修理した事が有ります
実は、コレ難易度が高いんです。
枠から鏡を取り出す作業
特殊技で取り出します(汗
本当は、技の伝承でココに書くべきでしょうが(汗
うちも息子は、居ますが別の道に進みましたので
僕の代で終わりです。
後継者(伝承者いません
最後ベットの上で技の伝承ブログでも書こうかな
もう必要ない技術かも知れませんが
アナログな修理
これからも重要な気がします
これらは、父親 系列の職人さんの手や言葉で受け継いだ技術です。
もうそれらの人々は、この世に居ません
昭和初期の方は、腕、創意工夫が優れていました
今は、アッセンブリー交換
買い替え推奨の世の中です。
さて修理の続きです
一晩掛けて鏡を外しました
枠を割ると代わりが有りません
金属ですので変色も怖い
鏡を割ると枠ごと割れる事も有ります(こえ~~~~っ
枠が割れたり欠けたりしたら保証出来ませんから
最新の注意で作業を進めます
鏡が外れ
接着剤を剥がしていきます
シンナーを使うと枠のメッキが変色し取替しがつかなくなります。
裏止めは、オレンジ色
硝酸銀を銀引きした鏡です
時代は、昭和初期かな
薄皮を剥ぐ様にそっと
枠に傷を入れる事無く
接着剤が剥せました
さてここからは、小さな楕円形の鏡を切り出していきます
新しい鏡は、蒸着銀ミラーです。
普通の鏡と違い(バックミラーやカーブミラーと同じ製法の物を使用します
なので耐久性が違うらしい
型紙採取します(保険でね
鏡を切り出し
枠に合わせトリミングしていきます
べべリングカットして終了です。
コーナーがキラリと光
ナイスな収まりとなりました。
隙間無く無事修理完了しました
ご依頼頂きまして
ありがとうございました