鎌倉掘の手鏡修理です。
鏡を取り外すのが難しい物です。
慎重に作業しないと木枠を割ってしまいます。
鏡を割れば簡単に取り外せると思われますが
実は、逆なのです
なぜって
ヒビが入ると鏡が膨張するんです。
ヒビが多く入ると隙間分大きくなります
隙間が増えるからなのですが
ドンドンきつくなり取り出せなくなる
周りのベゼルも割れますので注意
さて依頼品です。
少し反りが出ているかな?
映像を見ると少し木枠が反った為に割れたと推測されます
段々良い工芸品って無くなって行きますね
木彫りの細工も難しいし
機械彫りなんて無いでしょうし
うるし仕上げの出来る職人さんが少なくなっていますからね
まず注意して鏡を外します
無事に外れました
隙間なく鏡を切り出し研磨します
面取りカットをして
綺麗に修理完了しました
接着剤の乾燥待ちです。
綺麗に直せて良かったです
これからも末永くご愛用下さい