名古屋の小さなガラス屋さん

ガラス・鏡職人のオーナーブログ

コンパクト修理

イギリス製のstoratton コンパクト(ストラットン)修理です。
ヴィンテージだそうです。(汗

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何度か修理していますが・・・。高いんですね
先日直した物は、銀製でした。(一体いくらするんだろう

聞いてしまいますと・・・。手が震えちゃいます(汗

三点依頼です。

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綺麗ですね~

この裏側がミラーなんです。

鏡を変に触ると表面も割れてしまいますので注意です。

このコンパクトは、補修を断られるケースが大ですね

まず鏡の押さえのベゼルが取れない
分解方法に悩みますからね
マイナスドライバーでこじればハイそれまでよです。
金具が曲がり・・・。意匠部分ですので残念な結果となります。

全て押さえのベゼルが違います。

下の一枚目は、鏡を外した状態です。
中には、劣化したスポンジが入っています。
このスポンジが鏡の裏(銀マクを犯し黒くなります。
表面では、無いので補修は、出来ません。

鏡は、2mm厚の面取り(ベベリングされています

通常取替せずに表から新たに張りつける修理をされてると思います。
物によっては、コンパクトが閉められなくなる・・・。意味ないですね

上側の鏡が拡大鏡タイプも有りますね
これは、湾曲した鏡なので対応は、不可となります。

大鏡でなく普通のタイプに交換は、できます。

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下は、修理前の状態 点々と鏡の銀マクが腐食しています。

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この鏡は、全体に腐食が進み鏡として機能していません。
ベゼルが細いので鏡自体の切断誤差も0.5mm以下で行わないとはみ出てしまいますね
非常に難易度の高い修理となります。

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取り外すのには、特殊工具が必要なんですね

鏡台、手鏡を専門に先代は仕事してきたのでノウハウは、バッチリです。

新品ですからなるだけ良い状態に修復すべく魂込めて修理します。

特殊工具の紹介です。

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7つ道具です。(^_^*)
これを駆使し傷を付けない様に分解補修します。

追記

無事修理完了しました。

鏡面もクリアーになりましたね

納期は、大体一週間ほど見て下さい。
価格は、一個 3000円で承っております。

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